東洋思想の最高峰と言われる「気学」をベースに、
「九星術」「方位学」「風水」「陰陽」「五行」を
組合せて体系化した占術。
二黒土星は、遁甲盤の後天定位において南西６０度が本座となります。
季節でいうと７月～８月の夏から秋、時間は１３時～１７時までの昼から夕方までを担当。
色は地球の大地を表すイエロー、ブラウンです。
地球の基盤を表す星ですから、大地のように広く寛大な心を持っている人が多く、受け入れる力に長けています。
老若男女問わず、母親のような優しさで相手を包み込み、面倒をみることを好む傾向にあるようです。
ただ、面倒見の良さから、ついつい相手におせっかいを焼いてしまう一面もあります。
大地を意味する二黒土星は固い基盤を持ち、安定した生活を好みます。
マイペースで物事に取り掛かるまでに時間がかかることがありますが、目標が見つかればどんなに道が険しくても達成しようと努力していくでしょう。
途中で諦めることを嫌い、やると決めたら誰かが見ていようと、見ていなかろうと、とことん最後まで行動する根気強さを持っています。
二黒土星の黒は万物が成長する前の暗黒、母親の胎内で育つ胎児や、土の中で芽をだそうとしている状態を表します。
これは陰の段階にいることを意味するので、二黒土星の人は陰役で本領を発揮する星と言われています。
誰かを裏側でサポートするのが得意のため、人間関係では一歩引いたポジションにいることが多いでしょう。
また、陰は同時に暗さを意味するため、積極的に表に立つような性格の人は少ない星と言われています。
「普段は温厚な人だけど怒ったら恐い」という人が二黒土星には多いです。
相手を優しく受け止める性格ではありますが、嫌な事もどんどん蓄積していくため、知らず知らずのうちに溜まった不満などが何かの拍子に着火して大爆発をすることがあります。
普段から溜めている分だけその勢いは凄まじく、一度爆発するとその怒りは誰にも止められません。
溜まったものを出すのは悪い事ではありませんが、そうなる前に、誰かに悩みを打ち明ける、あるいは気分転換をして不満を取り除いていきましょう。
二黒土星は少しでも迷いがあれば動かない、リスクをなるべく避けるなどして不安定な選択をしない星です。
着実に一歩一歩確かめながら物事をこなしていくので、目の前に大きなチャンスが転がってきたとしても、すぐに飛びつくことはありません。
しかし、慎重さが有り余って石橋を叩き過ぎて壊してしまい、せっかくのチャンスも台無しになってしまうことが多々あります。
失敗を恐れず自信を持って、何事も果敢に挑戦していけるといいでしょう。
晩年の星である二黒土星は、50代から人生の花が開く星です。
歳を重ねるごとに運勢は上がっていくので、若い頃に苦労や挫折を経験している人ほど、「土(人生)」が耕されて晩年は豊かな土壌となるでしょう。
他の星よりも奥手な性格でプライドも高いため、自分から積極的にアプローチをかけるのが苦手です。
しかし、一度交際がスタートして相手との関係が深まっていくにつれ、積極的に尽くし始めます。
慈悲深く母親みたいに優しく相手を包み込むように、愛情表現をしていくでしょう。
じっくりとお付き合いをして恋を実らせる人が多いと言われています。
二黒土星の土は大地を表します。大地は基盤が硬いので、安定した仕事や土にまつわる仕事が向いています。
また、面倒見がよく育てる力に長けているので、物事を育成する環境で力を発揮していきます。
また、根気強さがあるので一つのことを極める職人気質な人が多く、専門の分野で活躍する人もいます。
【適している仕事】
不動産業、公務員、保育士、介護士、農家、秘書、マネージャー、陶芸家、スポーツトレーナーなど
二黒土星は体でいうと胃を表します。
心が穏やかで受け入れる力がありますが、同時にストレスを溜め込みやすく、胃に負担をかけやすい星とも言われているので気をつけてください。
些細なことを気にせず、不満があれば誰かに相談したり、何かに打ち込んで発散ができると、健康に過ごすことができるでしょう。
【気をつけたい箇所】
胃腸、腹部、婦人科系
二黒土星は堅実な生き方を好む星なので、コツコツとお金を貯めていく人が多いでしょう。
お金の管理もしっかりしているので、収支のバランスに見合った使い方をしていきます。
また、二黒土星は土にまつわる星のため不動産とご縁があり、土地の売買や家賃収入での利益が出やすい星とも言われています。
